今回は、怪我からの早期復帰という観点から書いています。
怪我をした際、皆さんはどのようなプログラムで、
復帰までのリハビリを行っているでしょうか?
たまに見かける例ですが、
片腕を骨折した選手が、
完全復帰した際の上半身の筋力が、復帰前と比べて著しく低下している
というようなことがあります。
日本人の固定概念みたいなものかもしれませんが、
「怪我をしたら安静に」
「左右差が出るから怪我をした際は、逆側も動かさない」
と言った理由で、パフォーマンスや筋力アップにつながるような、
リアルなトレーニングをする、ということはせず、
本当に「リハビリ」のみになって、
復帰した際に体が弱く、他の部位の受傷にもつながることもあります。
筋力低下を防ぐには、レジスタンストレーニングを継続して
行う必要がありますが、もし片側を怪我した場合にも同じことが言えます!
「クロスエデュケーション」について
筋肉の適応は、物理的な刺激だけでなく、
中枢神経系などの神経的な適応も含まれます。
筋肉に関する研究結果などから、
片側のみのトレーニングを行った際に、もう片側の筋繊維の肥大も起こった
という研究データもあります!
これらの筋肉の適応をクロスエデュケーションと言い、
リハビリの際にも、受傷側でない側のトレーニングを
積極的に行っていくと、
結果的に受傷側の筋肉量維持につながると考えられます!